GeForce GTX 980 Tiレビュー 「GTX TITAN Xも射程距離?」
980 TiはGTX TITAN Xを射程距離に捕らえる事が出来るのか?
Writer:PCLAB 野口冬弥
今回は、2015年6月1日にNVIDIAから発表されたGeForce GTX 980 Tiをレビューしていきましょう!
GeForce GTX 980 TiはGTX TITAN XよりSMMが2基少なくメモリの容量が半減しただけのほぼGTX TITAN Xの皮を被ったGTX 980 Ti。
ウルトラハイエンド市場向けとなっているものの、これほどの性能を生かせるユーザーが居るのか疑問がありますが、早速検証を開始しましょう。
構成パーツ
GPU:GeForce GTX 980 Ti
CPU:intel corei7-6700k
マザーボード:ASUS Z170-A
メモリーは検証用メモリーを使用。
型番や詳細はDr.クリス様に禁止されているため公開できず。
検証に使用するベンチマークソフト
・3DMark
・Biohazard 6 Benchmark
・PHANTASY STAR ONLINE 2 キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0
・CINEBENCH R15
・ちはやローリング
ベンチマーク結果
※各画像はクリックで拡大。
3DMARK
Biohazard 6 Benchmark
PHANTASY STAR ONLINE 2 キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0
CINEBENCH R15
ちはやローリング
一通りベンチマーク後の温度はこちら
85℃と高いですが高性能なGPUでは普通ですかね?
水冷化をオススメしたい。
採取したベンチマークの記録を元に色々考えてみると、今回のGTX980 tiは色々ぶっ飛んでいる事が解った。
Biohazard 6 Benchmarkを例に説明しよう。
過去に採取したデータとGTX980 Tiを比較してみよう。
今回は解り易さを優先してバイオハザード6のスコアを比較する事にする。
CPU Core i7-2700k 5.6GHz
GPU GTX580×2 ASUS MARS II
CPUとGPUのみで約70万円(オーバークロック代金込み)
CPU Core i7-3930k 5.0GHz
GPU GTX Titan SLI
CPUとGPUのみで約30万円(オーバークロック代金込み)
CPU Core i7-6700k 定格
GPU GTX980 Ti
CPUとGPUのみで約20万円以下
CPUをオーバークロックする事なく、約2倍くらいのスコアを出す事ができる今回のGTX980 Tiは、正真正銘の化け物であると言わざるを得ない。
CPUをオーバークロックしてベンチマークのスコア向上という時代が終わったのかと思うと少し寂しい気持ちになったが、
逆に言うとオーバークロックしたマシンにこれを積んだらどうなるのであろうか・・・
最終検証結果
8万円~10万円でこのパフォーマンスが手に入るのは素晴しい。
GTX TITAN Xを射程距離に捕らえ、なおかつGTX TITAN Xより安い。
コストパフォーマンスが最高に素晴しいGPUと言わざるを得ない。
検証に使用したCPUの性能等から鑑みても、純粋なGPUパワーだけで、これだけのスコアを叩き出す事ができる今回のGeForce GTX 980 Tiには正直、感服する。
ここ最近、GPUに興味が沸かなかったが、今回GeForce GTX 980 Tiを使ってみて最新のGPUも良いなと思える。いや正確にはGeForce GTX 980 Tiが良いなと思った。
おまけ
PCLAB Core i7-2700k 5.6GHzマシンにGeForce GTX 980 Tiを挿してどれくらいのスコアが出るのか私自身興味があるので実際に試してみる事にする。
結果は・・・・
なぜだろうか??
8649??
ASUS MARS II GTX580×2のスコアの方が上??
色々データを採取するとデータの保護のプロテクトが干渉しているのと、マザー側が拒絶している事が判明。
起動は出来るが制限がかかった状態での使用になる。
今回のGTX980tiを使いたい方は大人しく最新の環境に導入しようね!
5.6GHzにこだわる余り最新の環境を中々取り入れないという、矛盾を抱えたオーバークロッカー野口が検証を行なってきましたが、
今回のGTX980 Tiは本当にGPUパワーが素晴らしく、これが10万円前後で入手できるのは本当に素晴らしいと思います。
最新の環境下で真価を発揮出来るので、新規に導入を考えている方はGPUの交換だけでは無くマザー、CPU、GPUをセットで交換をオススメいたします。